姫騎士転生 旗折姫の受難
一人足りない

死後そんなことを言われた。

私は生きている間はその魔法の才にかまけ好き勝手に生き続けた

喧嘩を売ってきた王の国へゴーレムの群れをけしかけ国ごと滅ぼしたり
見たかった喜劇を上演する国へと襲ってきた怪物の群れを上演見たさに迎え撃ち国ごと救ったりした

あらゆる魔法を学ぶため、あまたの魔法使いの秘術を盗み、新たな魔法の糧にした

魔法の使えないときでも生き残るため、剣聖や拳聖にも挑み続けその技術も取り入れた
魔法が使えないからとサボる魔法使いは、死んで当然だ。そんな時にこそ輝ける魔法使いこそが魔法使いだ
私の生まれた国のおとぎ話には、魔法を使い果たした状況から毒針一本と杖の殴打で邪神龍を打ち滅ぼした化け物のような魔法使いの話があった。
私の理想王子様はまさしく彼だったと言っても過言ではない。

究極にうまいカレーの店ができたと聞けば、レシピを盗みに入ったこともあるし
さらにうまくする方法があると聞けば、その素材があるという邪神教を滅ぼしそのさらに奥地の材料となる邪龍を倒した

死んでみて、本当に好き勝手生きていた
後悔は無いはずだった・・・

生きてる間に善行悪行合わせて、あと1人誰かを救っていれば地獄に落ちることは無かったと
イラつく顔で地獄の裁判官に言い渡された
死んでみなければわからないこともあるが、地獄に落ちてみようとはやはり思わないモノである。
生きているうちに、呼び出したことのある鬼からはそれはまあ悲惨な拷問や環境であることを聞いたことがある
それを参考に、敵を拷問にかけるためだったがとても自分で受けたいとは思わない。

地獄の沙汰も金次第とか聞いたことがあるがそんなことは無かった、にべもなく賄賂は断られた。

私がごねている横へ別の獄卒が先に裁きを受けた一人の亡者を連れて帰ってくる
たしか国の為につくしたどこぞの世界の姫だとか言ってたな、その善行が認められ天国行だと言ってたはずだが・・

「先ほどの亡者ですが今上から連絡があり、まだ仮死状態で死んでいなかったそうです
なので、地上へ連れて行こうとしたのですが・・戻りたくない、このまま天国へ連れて行けと騒ぐのです。」

なんでも本人曰く生き返ってももうどうしようもない、すぐに死ぬだけなので2度も殺さないでくれとのこと
しかし、生きている人間を天国に連れて行くわけにはいけないので何と説得しようとしているが
元があの世側の手違いだけに強く出れない

これは好機だ
「裁判官!なら私がそいつの代わりに生き返ってやろう。それで一人助けたことになるだろ?
私はもう一度死ぬくらい別にかまわない。お前たちは今日の魂の終始を合わせれる、その魂は
天国へ行ける、私にも地獄生きを回避するチャンスが来る。これで丸く収まる!どうだい?」

裁判官は先の姫の資料を再確認し嫌な笑をうかべる
「・・・いいだろう。しかしここでこの者を救ったからと言ってお前の天国行が決まったわけじゃない
地獄行が中止になっただけだ、新しい人生でまた悪行を積めば地獄行だということを覚えておけ?」
「任せてくれ、こんどはせいぜい善行を積むさ。この魂に刻まれた魔法と闘技の記憶があれば
貧弱な姫の体でも半年もあれば、改善して生きてた頃の私と変わらぬ強さを取り戻してやる。
そしたら、国の方も私が統治して1000年王国って呼ばれるくらいにわ繁栄間違いないさ!
こう見えても賢者に弟子入りして歴代賢王の統治についてレポートで満点貰った身だぞ?」


「あの、私の国は」
「あい分かった、ではこの者の体にさっそく戻ってもらおう。次あう時は天国行を言い渡させてくれたまえ」
裁判官は姫の魂の発言をさえぎり挑発してくる。
「聖人用の席を開けとけ、絨毯も毛の長い奴がいい!吠えずらかかせてやんよ!」
魂が光に包まれ地上へと登りだす、第2の人生が始まる

酷く頭が痛む、彼女が仮死に陥った原因はどうも頭部への殴打らしい
「姫の頭部に殴打?!どんな状況だ?」
はね起きると、周りに鎧姿の男女が居並んでいることに気が付く
「姫!」
「姫様!目を覚まされましたか!医者は目覚めぬかもしれぬと言っていましたが・・やはり姫様が我々を見捨て逝かれるわけがない」
どうも家臣らしいが・・嫌な予感しかしない。なぜ姫ともあろうものが陣幕のなかで頭を殴打されて倒れている
「あの獣、姫なら亡骸となっていても渡せば降伏を許すなどと言っておりましたが、亡骸で何をするつもりだったのか考えるだけでもおぞましい」
侍女らしきものが私を抱きしめながら、隣の太った男を睨みながら独白する
「大臣たるものが国の為にできることを考えて何が悪い!やはり帝国と戦うなど無茶だったので!姫様にはやはりその身をささげてでも国を守ってもらうべき
だったのだ。」
「だまれ、国の利益を盾肥え太った豚が!姫騎士様我々はまだ戦えます!再戦の指揮をお取りくださいもう二度とその身を
死の淵へと落すことなきよう、我々親衛騎士団一層の忠義を持って仕えます!」

状況は最悪だ、貧弱な滅びかけた国、迫る強国、裏切とうとする大臣、なんか抱擁の手つきが怪しい侍女
その上私は姫で最前線で指揮を執り指揮をあげないといけないほど切迫しているこの状況、おまけに称号は姫騎士様・・たしかに生き返りたくないといった彼女の心情がいやってほどわかる。

のちに旗折姫(フラッグブレイカー)と呼ばれることとなる
魔法使いの第2の人生は極悪な旗(フラグ)に彩られスタートしたのだった

みたいな、我がままな自称最強魔法使いが弱体転生して
必死に「クッ殺せ」フラグを折っていく冒険活劇とか需要あるかな?

なんか姫騎士が凌辱されて死んで異世界へ転生魔法少女になっても異世界からまた攫いにくるって極悪なアニメだかなんだかもあった気がするからあるのかもしれない・・・

コメント

nophoto
通りすがり
2015年2月26日16:02

>なんか姫騎士が凌辱されて死んで異世界へ転生魔法少女になっても異世界からまた攫いにくる

ちょっと違うけど淫堕の姫騎士ジャンヌシリーズが近い・・・ような・・・?

風見
2015年2月26日16:26

通りすがりさん
それですね、なんかひたすらオーガが粘着してくる
話なのは、覚えてました。ちょっとスッキリ。

レベラー
2015年2月26日18:42

>需要あるかな?

 PTA需要。
 学校図書館。

風見
2015年2月26日19:13

PTA「こんなくだらない下劣なSSを書くのはやめなさい、今後は交通マナーのおとぎ話でも書くのです」
「っく・・いくらPTAでも表現の自由は(ry)
2コマ後
「赤信号で渡ったら兎さん粉砕されちゃいます―」
PTA「即堕ちだな」

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